《英語の本を辞書なしで読むには、英語のエッチな本が最適だったが…》
日本で英語が上達するには、やはり英語の本を読むこと。
英語の本を一冊も読んでないのに、英語が上手になったり、新聞雑誌をスピードを上げて読むめるなんて、あり得ないからね。
しかし、日本人は変にまじめで完璧主義なので、本を読むとなると、気張ってしまう。
そして、わからない単語を片っ端から辞書(今は電子辞書なのかな)で調べたり、文の構造を文法的に分析したりしてしまう。
もちろんそういう受験勉強のような読み方もできなければいけないし、出来ることはとても大切だ。
だが、そんなことをやってると一ページ読むのに何時間もかかってしまう。
これでは、英語をスピードを上げて読むことができない。
スピードがないと、新聞を気楽に読めない、ということは英字新聞を読めないってことだよね。
英語のガイドブックなんかをいちいち辞書を引いて読んでいるようでは、旅が出来ない。
旅先でポケットから取り出して必要な部分を捜して、サッと情報を手に入れることができない。
旅先の宿で英語の辞書を引きながら、英文ガイドブックを読むと言うのは、なかなか粋だと思う。
でも、そこまでやるやつ、今いるかな(昔は確かにいたんだけれどね)?
そこで英語を辞書なしで速く読むために昔よく使われていたのが、英語のエッチ本だった。
エッチ本といってもいろいろあるが、この場合は文学的価値が全くない、写真も何もない文章だけの本。
今は店を閉めてしまったけれど、銀座四丁目のイエナ書店、ここは昔、そういった安っぽい本が、隅っこの専用の棚に並べてあったものだ。
僕は銀座に行くたびに、イエナ書店へ寄って、「MAD」を買って、英語のエッチ本をチェックしていた。
もちろん、エッチ本を読むのに、エッチシーンが少ないのでは本当に腹が立つよ。
で、エッチシーンを見つけるのはとても簡単で、「Aaaaaa....」「Oooooo...」 「Uuuuuu...」という、あの声だけが書いてあるページを見つければいい。
僕の経験では、ペーパーバックを適当に5回開いて、エッチシーンが3回あれば、何とか満足できる本だった。
エッチシーンなんて、誰も文法なんか考えないし、難しい単語が(普通はないけどさ)あってもそれを空想で判断すればいいだけなんだ。
多分、頭で想像した意味の方が、実際の単語の意味よりもずっと興奮できる。
英語のエッチ本を読むときは単語を知らないほど楽しめるものだったんだよね。
「単語の意味を前後から類推する」というのは、外国語の読書にとってはとても大切なテクニック。
それを、簡単に楽しみながら学べるってこと。
ところが、最近、こういった単純な、文章だけのエッチ本が入手できなくなっている。
僕はロサンジェルスに行くたびに、エッチなビデオやDVDを一応捜していた時期がある。
しかし、21世紀になってからは、ロサンゼルスのエッチな店なんかに入っても、文章だけのポルノグラフィーは全く見かけなくなった。
日本のインターネット本屋大手のアマゾンで、エロチックな本を検索してみた。
が、見つかった本は、まだまだ文学的な香りが高いもので、昔の懐かしい「いやらしいだけの純粋なエロ本」ではない。
こうなると、英語の勉強のためには、全然役に立たないね。
僕はどこかの日本の出版社が、英語の勉強のために、英語のエロ本を出せば、爆発的なヒットになると思ってるんだけどね。
日本語のエロ本は日本に氾濫しているんだから、それをちょっと英訳すればいいだけだ。
(このアイディアを使う場合には、一応世界旅行者までご相談ください)
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20090329