『マイケル・ジャクソン死亡報道を考えれば、英語がわかれば日本の翻訳報道は意味がないとわかる』
アメリカのポップスターマイケルジャクソンが病院に搬送され、死亡したというニュースが流れた。
ご冥福をお祈りします。

僕が興味を持ったのは、このニュースについての、日本のテレビのコメントだけどね。
結局、事件はロサンジェルスでおきているわけで、ロサンジェルスのニュースソースを当たるのが一番速い。

日本のテレビでロサンジェルスの現地中継をしていても、そこの情報は現地のニュースをオウム返ししているだけだ。
結局、インターネットが一番速いんだよ。

Pop star Michael Jackson dead at 50(LA Times)
http://www.latimes.com/news/local/la-me-michael-jackson-dead26-2009jun26,0,2152435.story
Pop star Michael Jackson was pronounced dead today after paramedics found him in a coma at his Bel-Air mansion, city and law enforcement sources told The Times.

Singer Michael Jackson dies at 50(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/8119993.stm
Pop star Michael Jackson has died in Los Angeles, aged 50.

マイケルジャクソンの歴史、逸話についても、日本の「自称マイケルジャクソン通」がいくらコメントをしても、意味はない。
語られることは、ほんの一部分に過ぎないし、コメンテーターの勘違い、言い違いも多い。
でも、マイケルジャクソンについては、インターネットで検索すれば、いくらでも見つかる。
膨大な英語情報があって、日本語に翻訳されているのは本の一部分だよ。

インターネット時代では、情報ソースに一般大衆が直接アクセスできるようになった。
日本の(特に民放の)テレビニュースレベルでは、特に日本語の海外ニュースを見ても意味がない。
だって、ただ現地報道の一部分を日本語に翻訳して、後追いしているだけだからね(涙)。
すると、日本にいてインターネットを使う一般人よりも、報道内容はゼッタイに遅れることになる。
ニュースの場合は同じネット情報を、ニュースとして加工しなければならないからね。
英語が出来れば、翻訳を通さずに、直接情報が入手できるから、

Mkchael Jackson(Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Jackson

これは、日本の新聞の海外記事も同じ構造だ。
日本の新聞の海外駐在員というのは、現地の新聞を翻訳して日本へ送るのが仕事だった。

ところが、現在では、日本にいても、現地の新聞のウェブサイトから、最新ニュースが入手できる。
すると、日本の新聞というのは、存在価値はないわけだ。

つまり、世界に流れる情報を直接入手するためには、英語能力が不可欠ということになる。
こういう時代になってはじめて、「日本に住んでいて英語が出来る意味」が重要になるというわけだね。

日本のメディアで流れる情報は、結局は、海外ニュースの翻訳情報でしかないわけだからね。
マイケルジャクソン死亡のニュースが、海外で次々と更新されていって、死亡が確定するのを眺めていて、そういうことを思いました。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20090626