《言葉なんか出来なくても海外旅行は出来る》
海外旅行に最も必要なものは、言葉ではありません。
お金です。
お金さえあれば、言葉なんか出来なくても、旅行に不自由はありません。
だいたい、人間のやることは、その態度、表情で通じるものですから、無理に言葉をしゃべる必要はないんです。
例えば、ホテルへ入って、フロントへ行けば、だいたいは泊まりたいのだなとわかります。
道を聞きたいのかなどと相手が考えることもありますが、だいたい、雰囲気でわかるものです。
事実、2003年9月に世界旅行者が中国東北地方を旅行したとき、そこには、英語をわかる人も、日本語を解する人も、ほとんどいませんでした。
一等寝台列車(軟臥)で大連からハルピンへ着き、駅前の旧大和ホテル(現在の龍門大廈)へ行ったら、そのレセプションカウンターの女の子たちは、英語も日本語も通じません。
僕も中国語が全くわからなかった。
でも、ジェスチャーを使って泊まりたいと意思を示し、希望通りに駅に面した部屋を簡単に取りました。
食事も、指差しをして、自分のほしい料理と、ビールを頼み、指で数字を示して、値段を聞きました。
1996年にバルト三国から東欧を縦断したときも、ポーランドからチェコへの国境越えをしたときも、ほとんど英語が通じなかった。
それでも、単語で道を聞き、国境を通過して、両替をして、列車の切符を買って、さらにホテルに泊まるまで、まったく言葉が通じないままでも、大丈夫でした。
つまり、泊まって、食事をして、買い物をする程度のこと、つまり普通の旅行をするだけならば、言葉がわかる必要はないってことですね。
どうしても言葉で意思を通じさせたいときは、日本語の通訳やガイドを雇ってしまえばいいだけです。
これもお金があれば簡単ですが、仕事で旅するのでもなければ、そこまでする必要はないでしょう。
ただ、言葉が通じないのですから、相手の人に疑われたり、嫌われたりしないように、人のよさそうな、笑顔を見せることが大切です。
つまり、言葉が通じなくても、ジェスチャーと、笑顔ですべて解決します。