『5×3カードを使った暗記用例文の作り方の例』

【5×3カードは箱に入れて、いつでも暗記できる状態にする】
5×3カードの裏に英語の例文を書き、その表にその英語を思い出せるような日本語を書く。
このカードを使って、片っ端から、日本語を見て、英語の文章を作っていく。

これは、「暗記」というものとはまたちょっと違う。
暗記というのは、その意味を深く考えずに、覚えてしまうこと。

5×3カードを使うのは、日本語を見て、英語をキレイに思い出すことだ。
もちろん、何度もやっていれば、暗記してしまうけどね。

でも、目的は、暗記ではない。
日本語の意味を、キレイに英語に直すという作業だ。

ところで、「英文どのように作るか」について、例を示そう。
つい先日、ネットで「imaginaryとimaginativeの覚え方がわからない」という話を見つけた。

でもこれは、「imaginaryとimaginativeの意味がわからない」というのではない。
そんなものは、辞書を引いてもいいし、ネットで検索しても意味はわかる。

問題は「この二つの単語をどう覚えるか」という話なんだ。

単語を覚えるには、文章を作ることが大事。
そして文章ごと覚えてしまいます。

imaginary は、「空想上の」ですから「空想上の動物」という言葉が浮かびます。
空想上の動物は例えば、(何でもいいんですが)「一角獣」が思い浮かびます。

そこで、「一角獣は空想上の動物です」という英文が考えられます。
確実にするために、GOOGLEなどで、英語の本や辞書にある表現を捜します。

"Unicorn" is an imaginary animal that looks like a horse with a long corn at its head.

すると上の文章が引っかかりました。
また、英語として、問題はなさそうです。

それで、この文章を、これを5×3カードの表に日本語、裏に英語を書きます。
日本語訳は、「一角獣は頭に長い角のある馬のように見える想像上の動物です」とします。

日本語は、英語を思い出すためのもヒントですから、きれいな文章でなくてもかまいません。
このカードを使って、日本語を見て英語の文章を作る、わけです。

また、imaginativeは、「想像力のある」という意味が一般的でしょう。
だとすれば、使える表現として、imaginative person/ imaginative boy などが浮かびます。

そこで、いかにも使われそうな「imaginative boy」で、英文を検索すると、次の文章が引っかかります。

Paul is a sensitive, imaginative boy who views his daily life as drab and stifling.

日本語訳は、「ポールは、繊細な、空想力のある少年で、彼の日常生活を単調で、息が詰まると捉えている」となります。
これをやはり、5×3カードの表裏に英語と日本語で書きます。

英語能力のレベルによって、以上の例文が難しいと考える時は、それぞれ、

Tsuchinoko is an imaginary creature.   ツチノコは想像上の生物です。
Einstein was a very imaginative boy.    アインシュタインは、とても想像力のある子供でした(本当かどうかわかりませんが)。

という風に、適当な短い文章を作ってもいいです。
これを、5×3カードに書き、日本語を見て、英語が出るように覚えることです。

単語だけ覚えようとしても、覚えにくいし、意味を覚えても実際に使えません。
覚えたい単語を入れた文章にして、それをカードに書いて、覚えることです。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20090607