『自分に興味のあるジャンルの本を、とにかく一冊読み終えてしまう』
英語を学ぶ一つのポイントとして、『自分に興味のあるジャンルの本を一冊読み終えてしまう』という項目を作ってしまった。
だからその線に沿って、ちょっと語ろう。

本当は、『英語でなにをしたいか、それに合わせて英語を勉強する』方が効率的だ。
ただそれでは、日本人の英語学習者が望むレベルの英語力には達しないだろうしね。

本質的なところは横に置いておいて、英語そのものを上手になる方法を語ってみる。
それは、まず、自分の興味を持つジャンルの本を、とにかく一冊、読み終えてしまうことだ。

英語の教科書が退屈なのは、中身が面白くないから。
だから、自分の興味がある分野、ある程度知識がある分野で、英語の本を読むのがいい。

自分が興味があれば、理解できなければ理解できないほど、さらに興味を引かれて、読みたくなるものだ。

例えば、日本の若い女の子ならば、ファッション雑誌や、洋楽の雑誌がいいだろうね。
また、ファンになった外国人アイドルやセレブがいれば、その本でもいいだろう。

僕のような年寄りが思い浮かぶのは、一つの例として、ビートルズの伝記とかね。
ビートルズのさまざまな伝説、伝記、音楽、について興味を持ったら、英語の本を読みたくなるのは自然なことだ。

ファンならば、英語がどんなに難しくったって、読み通せるはず。
それでこそファンだと思うよ。

また、いくら若い子供でも、「ハリーポッター」が大好きになったら、翻訳を待つことはない。
翻訳される前に、英語で「Harry Potter」を読めばいいだけなんだ。

また、そういうファンがいたら、僕はとても「格好いい♪」と思う。
学校の英語の教科書は全く読めないが、自分の興味のある雑誌や本を読んでいるとしたら、とてもステキだ。

日本には、予備校で難しい構文を解釈するのに慣れた、つまらない人間が多すぎる。
これからの日本には(もう遅いとは思うが)、そういう人が必要なんじゃないかな(笑)。

高校や予備校や大学入試の英語というのは、とにかく面白くない。
面白くない英語を無理に読むから、英語が嫌いになっていく人も多い。

だから、自分の好きなものを英語で読めばいいだけだ。
僕の場合は、どこかで書いたが、昔の「イエナ書店」にあった「英語のエッチ本」が興味深かったね(笑)。

例えば推理小説が好きな人は、当然翻訳ではおさまらなくなって、英語の原文を読みなくなるはず。
SFが好きな人ならば、スターウォーズやエイリアンについて、英語の本や雑誌を読みたくなるだろう。

そういう気持ちにならないならば、キミは英語が出来ないのではなくて、ただのニセモノだ(笑)。
せいぜい一生懸命、日本語の資料だけを読んで、通ぶっていてください。

僕の場合を語れば、僕は昔から、大東亜戦争について考えてきていた。
だから、光人社の戦記モノは、ほとんど読んでる
実は僕は、小さいときから「丸」を読んできたんだから(笑)。

でももちろん、光人社の戦記をたくさん読んだら当然、英語の戦記を読みたくなるものだ。
同じ戦闘を、アメリカ側からはどう見ているのか?って、興味を持つのが本物だからね。

それで僕はJohn Tolandの「The Rising Sun: The Decline and Fall of the Japanese Empire, 1936-1945」を読んでいた。
僕はこのぶ厚い本を持って、僕の最初のインド旅行に出たんだった。

このころは、僕は、読んだ部分を破って捨てていたけどね。
大東亜戦争を日本ではない側から見た戦記はもちろん興味深かった。

でも僕は、毎日毎日読み終わったところを破り捨てているので、本が薄くなるのがうれしかったよ。
本の内容については、特に覚えているところはない。

ただ、自分の好きなジャンルの本、しかも「かなりぶ厚い本を読み終えた」のは達成感があった。
そうして、他の英語の本を読むときも、「あの時読み終えられたのだから、この本はこの程度で読み終えられる」という自信になったのは確かだ。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20090513