【海外旅行の英語】下手に難しい英語、英語表現は避けて、ポイントになる単語だけを使う。
世界旅行者は、英検一級、ケンブリッジ英検特級(CPE)、通訳案内士(英語)を持ち、TOEFLではほとんど満点を取ったことがある。
TOEICを受けないのは、満点が取れないと恥ずかしいという理由だ(笑)。

それで、英語についての質問をよく受ける。
日本人の英語の問題点は、単純に言うと、英語を難しく考えすぎている。

例えば、スペイン語について考えると、スペイン語ならば、まず半年あれば、たいていのことは話せるようになる。
僕はフランス語をアーベーセーから始めて、1年ちょっとでフランス語検定2級に合格した。

英語が難しい一つの理由は、語彙が多すぎるせいだ。
英語にはいろんな語源の単語、表現が入っているので、もともと単語自体が多すぎるんだ。

これは、フランス語やスペイン語をやった人にはすぐ理解できる。
英語には、一つのことをあらわそうとするときに、いろんな言い方がある。

でも、自分で話すときは、単純に考えて、一つの表現がわかっていれば問題ない。
こう単純に考えれば、英語だって、一年もあれば普通に話せるはずだ。

海外旅行の英語なんかになると、単語だけで十分通用するし、逆に、単純な英語の方がよく通じる。
だって旅先では、英語をよく知らない人と出会うほうが多いのだから。
ところが日本人は、難しい表現を学校で習う。
そのせいか、必要のないところまで、無理に上品な表現を使おうとする。

何でもかんでも、必要以上に難しくしてしまう。
簡単に言えることを、無理に難しくするから、英語は難しいと感じるだけだ。

例えば、ホテルに行って、部屋を欲しい時。
日本人は、余計な知識を持っていて、それを通用させようとする。

ベッドが2つの部屋が欲しい時には、「ベッドが2つの部屋」と言えばわかりやすい。
世界中で通用するし、ここに誤解は生じない。

ところが、日本人は変に勉強して、「ベッドが2つの部屋はツィンルーム」「二人が寝る大きなベッドの部屋はダブルルーム」と考えていたりする。
実際は、海外では、ダブルルームとは単純に「2人が泊まる部屋」と、考えられていることが多い。

だから、日本人の考えで、勝手にホテルを予約したら、トラブルが起きることがよくあるあるんだ。
つまり、ベッド2つの部屋を頼むならば、単純に「ツーベッドルーム」と言った方がいい。

海外旅行ではこういう、言葉の上での誤解が、本当によくおきる。
だから、できるだけ、誰でもわかるような、簡単な英語を使う方がいい。

なにをしたいかわかっているところでは、ポイントだけ言えばいい。
ホテルならば、客は泊まりたいに決まっている。

何か質問がある時は、それなりに聞けばいいわけだが、泊まりたい時は、何も言う必要はない。
「ドゥーユーハブアルーム(Do you have a room?)/部屋はありますか?」と言えばいい。

そうすれば、どういう部屋がいいのか、向こうから聞いてくる。
「アイドライクトゥステイアットジスホテル(I'd like to stay at this hotel.)/このホテルに泊まりたいんですが」という必要はない。

バスや列車の切符売り場へ行けば、とにかく一番重要なこと、目的地を言えばいい。
すると、何枚欲しいのか、いつの切符なのかは、向こうから聞いてくる。

最初に「I'd like to buy two tickets to San Diego on 19, June./サンディエゴまで、6月19日の切符2枚ください」などと言う必要がない。
そんな長い文章を一気に言われたら、窓口の人は聞き取れないかもしれない。

そこで、間違った切符を売られたりする。
しかも日本人の場合、「アイドライクトゥ…/〜したいんですが」まで言って、そこで止まってしまうことが多い。

誰も「アイドライクトゥ」を聞きたいわけではない。
こんなものはもともと言う必要がない、無駄な表現だ。

だから、最初から「サンディエゴ、プリーズ」と言えばいい。
ちなみに、とにかく、「エクスキューズミー」「プリーズ」「サンキュー」は、使ったほうがいいです。

これも、日本語で「すみません」「お願いします」「ありがとう」と言ってもいいでしょう。
相手は雰囲気で、理解する。

「サンディエゴ、お願いします」と言っても通じます。
すると、向こうから「アリガトウゴザイマス」と帰ってくることもあります(笑)。

海外旅行の英語と言うものは、出来るだけ余計なことをいわない。
ポイントになる単語をハッキリと言うこと。

とにかく誤解がないようにするのが、大事です。
それには、「ポイントとなる英語の単語だけをはっきりと発音する」ようにすればいいんですね。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20090529